ともすると1か月経ってしまうところやないかい。
遅れ遅ればせながらながら、明後日の方向『長い墓標の列』、なんとか、なんとか、無事に千秋楽まで上演することができました。
「公演を目的としない演劇サークル」を名乗っているわけですが、公演をするとなると、主に金銭的に大きなリスクを背負います。誰かが降板して上演できなかったら。何度も何度も、何なら常に、その可能性を考えていました。私は。
6年ぶりの舞台。ステージ。劇場。楽屋。照明。共演者。スタッフ。おきゃくさま。すべてが奇跡のように心地よく大切で、自分にはこんなに素敵な宝物があったのか、と改めて心がときめきました。
今回、出演すると決めた一年前からとにかく、初日が開けること。それだけを願っていたものですから、初日の終演後、帰る間際の楽屋で安心してボロボロ泣きました。
「(本番が)できると思わなかった」とボロ泣きする私に優しくしてくれた(いつも優しくしてくれる)ひさ枝とアヤパン。40代トリオ。
それからの日々も、毎日不安と嬉しさと高揚感と緊張感と入り混じって、終わったあとから思えば、夢のような日々でした。
関わってくれたすべてのひとに、ありがとうございました。
タダでさえ稽古回数が少なく時間も短いのに(家庭の事情により16時頃にあがらせてもらっていた)、年末の集中稽古中になんと左ふくらはぎの肉離れを起こし、その後の稽古2回をオンライン参加(ほんとにご迷惑をおかけしました)、その後も不自然な歩き方と購入したマイ杖で乗り切りました。
公演期間中には娘が発熱し、あわやコロナかインフルかとにかくうつったら降板か、そうでなくても(そうでなかった)保育園行けないヤバイ病児保育満員だ、などなどのトラブル?の連続でした。
たぶんここには書ききれない大変なことや苦しいこともあったんだけど、それはまた。
いまのところ、私は、「明後日の方向」で、ゆるゆると「仕事や家庭を犠牲にしない、本気の趣味としての演劇」を模索していく予定です。素晴らしい仲間も入ってくれたし。
asattenohoukou.com
↑WEBページにあいさつとかも書いてます見てね
終わってから自分で読み返して自分で感動したクラファン時のコラムより。
でも。
もし、できたら?
それも楽しく、できたら。
「俳優」と名乗っていた過去の自分より、いま、自由に楽しく演劇をできたら。
それって、すごくない?
いま演劇やってる子たち、結婚・出産・育児を諦めるか演劇を諦めるか、って選択迫られてる若者たちに、
こんな風に楽しく、演劇できるよーって
「どっちか一方しか選べない」わけじゃないよーって
言えたらどんなに嬉しいか。
半年前の私に言ってやりたいね。
自由に楽しく、演劇できたよ、って。
なんかすごくたくさん、すごくありがたい感想やメッセージをいただいたし、素敵な仲間も増えたよ。って。
何より、今回通算4回くらい稽古場についてきて、家でも私のセリフ覚えを一番手伝ってくれて、私より私のセリフ間違いに敏感で、本番も3時間ずっと楽しんで観劇してくれた(おしゃべりもしてたけど)息子Z9歳が、演劇やってるママ(私)のことをカッコいいと思ってくれたこと。やってよかったな。
そうそう、今回観に行きたいけど行けない~とか、2作品とも観たかった~~という皆様には、カンゲキXRというサービスで配信中です!(2月末までなのでお早めに!!)
くわしい見かた(アプリDL、ポイント購入など説明)はこちら
公演見た人でも、配信観る前の人でも楽しめるプレトークもありますのでお暇なときにどうぞ。(配信買ってくれた方には、ネタバレだらけの特典映像アフタートークもついてます。こちらにもヒザイ出ています)
www.youtube.com
「次の出演予定を教えてください」には答えられないけど、
ゆるーーく、
ながーーーく。
これからもよろしくお願いします。
ヒザイミズキ