俳優に必要な力、たくさんあるけど。或る夜に人と話していて気づいたことの話。
例えば、作家の力。
題材(モチーフ)を探し、選ぶ力。と、それを、バリバリ噛み砕いて飲み込んで自分の物語にして吐き出す(書く)力。
俳優は、他人の書いた物語をしゃべるけど、実は同じ作業をしている。
俳優は、生きている中で日々出会っている出来事、人、モノ、作品からいろんなものを摂取して使ってる。ちょっと前に書いたけどこの「いろんなもの」は、偶然じゃなくて自分がチャンネル合わせて選んでいる。どんな経験をするか、したいか、どう出会うか。
そしてその「いろんなもの」を、バリバリ噛む力。ごくんごくんと飲み込む力。それを自分の声と体で吐き出す力。
入力と出力。
スポーツ選手における、筋肉みたいなものだと思う。太くしたい。強くしたい。