ヒザイミズキの、日々の旅 ブログ編

(元)俳優、ヒザイミズキの日々は旅のように。

昨日の仕事帰りの電車でのこと。

一番大きな途中駅で止まったとき、ホームに並んでいる先頭の女の人(仮にA子さんとする)のバッグに、「マタニティマーク」というやつがついていました。(詳しくはこちら
私は最近テレビでこのバッチの存在を知って、(あれつければおなか痛いときとかに座れるのでは・・)などど悪巧みしていたので、すぐ気がつきました。
A子さんは、確かに服装はOL風のワンピースに黒いカーディガンでしたが、気をつけてみれば明らかにお腹は妊婦さんでした。私の目の前には優先席。2席はバカそうなカップル(互いにデコピンしあっている。何が楽しいのか)で、「もしA子さんのバッチに気づかなかったらあいつらに一言言ってやろうかな」と思っていました。
が、電車のドアが開くと大勢の人と一緒にバカップルも下車。「よかった席があいたよ」と思ったのも束の間、我先にと怒涛のように押し寄せるサラリーマン。千葉へ向かう快速電車なので、サラリーマンたちも座るのに必死。
先頭に並んでいたA子さん座れないばかりかぎゅうぎゅうと押しつぶされそう。俄然心配。
優先席に座っているのは左から「寝たふりをするサラリーマンB」「雑誌を読むサラリーマンC」「漫画を読むサラリーマンD」。

ここからが問題なのです。
★私はA子さんを座らせてあげたい。(A子さんはつらそうだし、バッチをよく見えるようにさり気なくアピールしている)
しかし・・・

  1. 私は席に座っていないので、B,C,Dのいずれかに声をかけねばならない。
  2. サラリーマンC,Dは白髪混じりであり、「老人だ」と言い張る可能性もある(たぶんうちの親くらいの歳だけど)
  3. Bは黒髪だが、寝たふりをしているうえに私から一番遠い。
  4. 私自身、自分では席を譲るけれど、他人から「譲りなさい」といわれるのはとても嫌だ。
  5. 私自身、妊婦や老人ではないけど体調が悪くどうしても座らせておいて欲しいときがある。
  6. 次の駅あたりで、B,C,Dのいずれか、またはA子さん本人が降りるかもしれない。

⇒もんもんと考えているうちにいくつか駅を過ぎ、4人ともすぐには降りそうに無いことがわかる。
⇒と同時に、私の降りる駅が近づいてくる
降りぎわに一声かけていくのがスマートだが、相手は頭の固そうなオジサンだ モンクをつけられたら不本意にも逃げるように降りていかねばならない・・・・いつがベストなタイミングなんだ・・・・
結局。
ぐちゃぐちゃと考えているうちに揉みだされるように降りた。
私がいたあたりを見ると、A子さんと目が合った。気がした。その後やはり座れなかったA子さんはうなだれるようにして立っていた。サラリーマン3人は頑なにA子さんを見ないようにしていた。気がした。

なんてしょうもないんだろう。自分が嫌になる。