ヒザイミズキの、日々の旅 ブログ編

(元)俳優、ヒザイミズキの日々は旅のように。

浮いたり沈んだり

この私が、なぜか!!9000円もする舞台を観にいった。
ケラ演出で、大竹しのぶ段田安則稲垣吾郎ともさかりえの4人芝居ヴァージニア・ウルフなんか怖くない?』
2回休憩有の3時間弱。ほぼ喋りっぱなし。結論から言うと、とてもよかった。一度も飽きなかったし、悲しいようななんとも言えない気持ちになった。
おおたけさんは、何度も見ていて、稽古とかも観たことあって、「すげーんだけど、なんつーか鼻につくときがあったり、『毎度おなじみ』的に見えたりするひと、でも代えのきかない、唯一と言う感じのひと、でも嫌なときは嫌」というなんとも複雑な印象なのだが、今回は良かった。
だんたさんは遊眠社の頃から、なんて素敵なんだと思っていたけど最近(私が)生で見てなくてどうなったのかしらと期待していたらますますすげー素敵な人になってて、完全におおたけさんを凌いでいた(凌ぐべき役だったんで)。
いながきさんは、事前の評判では「期待してなかったけど意外と奮闘」みたいに聞いていたのだが、正直言わせてもらうと、9000円の4人芝居でビギナー演技は見たくない。もっと他にいるだろ!ギャラも安めで!と思わざるを得ない。ともかく主演のお二人とは実力も気迫もレベルが違う。まるで本気のブラジル対日本(くそーー!!)。ともさかさんはプラマイゼロ。
あと惜しむらくは客席と同じ高さの舞台のため、S席にもかかわらず結構見切れる。コクーンシートオススメよ!
そんなこんなでも満足したってことは、ほんとすごいことですよ。
「あれ、できねえな・・・」 って、正直思いました。
逆に、「あれ、できるようになりてえな・・・」 とも、思えてよかったです。


でも翌日、冷静になって考えてみると、3時間で9000円を使っちゃうって感覚、やっぱなんかおかしいんだな。もっと安くして欲しいんだな。