ヒザイミズキの、日々の旅 ブログ編

(元)俳優、ヒザイミズキの日々は旅のように。

できることしかできないし、できることなんてほとんどない。

子供の写真と告知記事でお茶を濁してばかりの私ですが、たまには。
「できることしかできないし、できることなんてほとんどない。」ということを書きます。

最近、とくに先月10月は、いろいろな場面で自分の「できることの少なさ」に絶望した日々だった。
自分で企画した「十色庵でリーディング☆ナイト」、稽古してみて気づく、「あ、私リーディングなんてやったことないわ」。…戯曲のはありますけどね。あとは1回、コンサートで詩を読んだくらい。今回は太宰治「燈籠」を20分の演目として読んだんだけど、そんなまとまって人前で披露したことなかったし、稽古でやってみたら全然思い通りできなくて愕然とした。噛むし。平さん始め、共演者の経験豊かな読みテクニックを見て、なんて自分は至らないんだろう、でも言い出しっぺだからちゃんとしなきゃ、一応トリを務めなきゃ、嫌だなー、どーしよー…、と、日々悶々とした。演出家もいないし、誰からもアドバイスをもらえない。焦った。ネットで朗読や一人語りの映像をみて研究した。移動中は自分の朗読を聞いて再考した。

翌週30日は松井企画「十色庵で演劇と遊ぶ」、即興も苦手だし自分で台本なんて書けないし。面白いアイデア出てこないし度胸もないし。みんなマジで、よくやるよね。ほかの劇団員のみんなと並べられると、差がアリアリと見えるから怖かった。嫌だなーと思った。

ニットキャップシアターさんのトークゲストに行ったときは、皆さんが色んな民族楽器を使ってらして、一緒にトークした鮎美ちゃんも楽器できるし。いいなー、ほんと私何もできない。なんにも、できないなー。って。

ほかにも、最近劇団稽古では筋トレとかしてて、どう転んでも劇団内で一番筋力が無いのが私で、しかも産後めっきり身体が衰えてるってことに、やってみて気付いて、前からできなかったのがさらにできなくなってて、身体も硬くなっててほんとやだ。ああ嫌だ。嫌だから、やるんだけど。

そういうわけで、自分は演者として、読むのも上手じゃない、滑舌も甘い、アイデアも出ない、度胸もない、楽器もできない、身体は硬くて筋力もない、まるでいいところがないのであった。
つまり、どんなに良いところ見せようと頑張ったって、できることしかできないし、いま、できることはほとんどない。演劇をやるのは、怖い。
それゆえに、もはや、できることを少しずつ増やすことと、できることを胸張ってやること、しかできない。
ということに気付けた日々でした。

現在進行中。