ヒザイミズキの、日々の旅 ブログ編

(元)俳優、ヒザイミズキの日々は旅のように。

『星の結び目』が終わった。

時間堂『星の結び目』、無事、大盛況にて終了いたしました。
クリスマスから年末、年始と忙しい中、足を運んでくださった皆様、
本当に、本当にありがとうございました。
動員は日々増え続け、千秋楽は立ち見、ギャラリー、通路等、非常に窮屈な環境で申し訳なかったです。

時間堂という劇団に入って初めての作品。
ありがたいことに、吉田小夏さんの書き下ろし戯曲で、アテガキで、
(観ようによっては)主演でのデビューとなりました。

お客様と物語の架け橋であり、戦前・戦中・戦後という長い時間を飛ばす架け橋でもある「梅子」という役は、作中でもお客様にも、
愛されるように、親しまれるように、
そして最後は共感してもらえるようにと願っていました。
その願いは、まあ果たされたり果たせなかったりしましたが、
私自身が「梅子」を愛することができ、「梅子」として舞台の上で作中の人物たちを愛することができ、
幸せ者だなーとつくづく思います。


稽古中は、ほぼ毎日、迷いや不安や憤りと闘っていましたが、
アゴラ劇場に入ってからは一転、
それまでバラバラだった(ように見えた)ものがするするするっと合わさって、
これは、大丈夫だわ、という自信と楽しさが生まれました。
その自信と楽しさは、毎ステージ、回を重ねる毎に育っていくようでした。
本から、共演者から、装置から、照明から、そしてお客様からいただいたエネルギーが、自分を軽々と持ち上げてくれました。


もちろん、たくさん悔しいこともあるし、
ほんとは、ほんとにやりたかったことが、できなかった部分もある。
やりたい演劇が、2時間、100%できたか?っていうと、できてない。
本当に、歯軋りするくらい悔しい、苦しいこと。
でもそれは、また次回への課題。
課題あっての成長。
それは、私にとっても、劇団にとっても。


カウントダウンイベントや打ち上げは、過酷な日程にも関わらず、ほんとに馬鹿馬鹿しくも愉快な面々のおかげで終始笑い通しでした。ありがとー。
私にとっては共演者10人全員が「初共演」。スタッフさんも初めてづくし。
劇場乾杯やイベントで声をかけてくれたお客様も、私のこと初めて観たひと多かったのではないかな。
この、出会いだけをとってみても、時間堂に入ってよかった。時間堂様様。


2012年の抱負、アゴラのロビーで書いた書初め
「始めることを恐れない!!」
歳を重ねると、始めるってことに無意識で恐怖を感じるもの。
昨年32歳で劇団員オーディションを受けたように、
始めるのに遅すぎることは無い。絶対無い。
と思って、チャレンジを続けて生きていたい。


長くなりましたが、このへんで。
今年もヒザイミズキと時間堂を、どうぞよろしくお願いいたします。