ヒザイミズキの、日々の旅 ブログ編

(元)俳優、ヒザイミズキの日々は旅のように。

今年の話を今年のうちにしておこう

いろいろあるけど何も書かない間に、もう今年もおしまいです。
みそか です。

12月22日には、転位の「僕と僕」打ち上げ・清算を兼ねた忘年会、があって、
否が応でも今年と言う1年に向き合うことになりました。
公演が終わってすぐに旅に出たりして、あんなに辛くて生きていたくもない、なんて
思っていた気持ちもサラサラ〜と海に流れて、

ああ、人間というのは便利なもので、辛いことはすぐに忘れてしまうようにできてるんだな〜
なんて思ったりして。
でもそうやって忘れて、
「いやー良い経験になりました」なんてヘーキな顔で言ってたら、
何度辛い思いをしても、何度叩きのめされても、なんにも変わらず成長せず、
酒飲んで無礼講で終わり。になるんじゃないか。
それじゃ意味無いじゃん。つーか、嫌じゃん。
だから痛みを忘れないうちに整理しなきゃ。何がどうだったのか。

とか思っていた。
けれど、実は全然忘れていなかった、っていうことがわかった。
自分の中では、全然終わってなくて、決着ついてなくて、整理できなくて、
まだ一人で壁にぶつかっている。ということがわかった。


つまりその忘年会?で言われたのは。


「出来ないこともひっくるめて、演劇なんだから。
できないけど、そこで必死になって立ち向かう。
その姿を、人は観てる。」

ということが、
結局、自分の心では、わからなかった。
ということなんだと思う。

「できないことは、やりたくない」
自分はそういう人間なんだな。ということが、わかった。
「他の、出来そうな人にやらせればいいじゃない!」
とか、思ってしまう。


でも世の中には、あたしに「できないもの」が山ほどあって、
「今、できるもの」より「まだ、できないもの」をやってるほうが、
観る方もやる方も、面白いに決まってる。
「できそうにないもの」に挑戦して、やっぱりできなくて、
でも、いつのまにか、近づいている。自分が、肥えている。
そういうことなのかなあ。


頭ではわかるんだけど。

でも正直、できないことはやりたくないなあ。
難しいなあ。



でも成長したいなあ。
だからオシバイを続けてるんだろうなあ。
自分は、もっとできるんじゃないか、と、思ってるんだろうなあ。
今年はそんな1年でした。

出会いってやつは不思議で面白い。流されているのもまた一興。