ヒザイミズキの、日々の旅 ブログ編

(元)俳優、ヒザイミズキの日々は旅のように。

やりたいことがわからない私

すっかりブログを書かなくなって、もう今年も終わろうとしている。

書きたいことはむしろたくさんあって、その都度、あー時間があれば、なんて思っているうちに書きたさが散り散りになってしまうので、SNSなんかにちらっとその破片が落ちたりしてすごしている。

昨年12月の「行こう!野ウサギ」が最後の舞台だったので、演劇をやめてちょうど1年ほど経ったことになる。もちろん自分の選択だ。

「やりたいことやる。やりたいようにやる。」そう思って選択してきた。

今年は家庭を優先し、休みの日は基本的に家族と過ごす。仕事も去年より(演劇がない分)本腰入れて参戦し評価を得る。そう思って過ごして、その通りになった。演劇がない分、時間に余裕がある。すると心にも余裕ができる。家庭を優先と決めておくと、ぎりぎりまで迷うことがない。優先が決まっているからその通りに選択すればいい。私は、演劇と家庭と仕事を両立できずに苦しんでいた去年とは見違えるように楽になった。収入も増えた。

最近、「やりたいこと」がわからない人がよくいる。話していて、「それはやりたいことなの?」「どうしたいの?」と聞いても、自分自身が欲していることじゃなく他人からの期待とか事情とかばっかり言う人がいる。「やりたいことセンサー」は使っていないとどんどん鈍くなっていく。普段から鍛えていれば、自分の体と心が欲していることが分かるようになるのに。

とか思っている間に、私自身が、自分が欲しているもの・ことがわからなくなっていることに気づいた。「ほんとはAがいいけど、Bでもいいか」という選択を主にするようになった。そのうちにBばかりが増えて、Bの「ほんとはコレじゃない感」が徐々に積もって息苦しくなってきた。インテリアを選ぶときに一番欲しいのは高いから、と代替品を買うと、その時はいいけど部屋が「ちょっとお気に入りじゃないもの」で溢れてくるような感じ。

休みの日、ほんとは一人で出かけたいけど、家族を優先するから公園に行く。それ自体は満足できる。けれど最初にあった「ほんとは一人で出かけたい」を、自分が、無意識のうちに却下して、最初から選択肢になかったような感じになる。これを繰り返すと、センサーが鈍ってしまう。

ま、そういうことも、やってみて気づいたので、ヨシとする。概ねヨシ。ほんとにやりたいことは、それを今選択できなくても、忘れないようにたまに思い出すとする。あと、自分の心や身体の声をたまには聴くようにする。それは来年の目標。今日はブログをかけたからヨシ。

めりーくりすます。