朝から仕事、昼から夜まで「行こう!野ウサギ」稽古。夕飯休憩後しばらくして腹痛。「いつものヤツやな」と思い、まるまったり温めたりしながらトイレや稽古場で二時間以上粘ったが、吐き気もあって手足も痺れ、どうもいつもと違う。皆に救急車呼ぶかタクシー呼ぶかといわれても「いやいやいや」と拒否していたが、どうにもこうにも帰れそうにないし仮に帰っても治る気がしないため、 初めて救急車で運ばれて、そのまま入院。冴子が実母に電話をかけたり付き添ってくれたり。
痛みに悶えながら種々検査。その間に食べた夕飯(カレー)全部吐く。終わって救急の神経内科の先生が「腸がむくんどる。腸炎だろう」と いう。が、CT画像を見ていた若手の内科医が、そばにいた外科医(イケメン)に「 一緒に見てもらえませんか」というと、アッサリ「あるじゃん」という感じで 鼠径部に飛び出たピンポン玉大の瘤みつかる。
にわかにざわつく医師看護師たち。「コレ いつから有りました?」と言われても、いやいや、 こんなの有りませんでした!とあわわの私。 気づかないレベルの大きさじゃない。瘤を見ても内科医は、「 腹痛とは関係無いでしょう、皮膚科かなぁ?」なんて言ってたが、 外科医(イケメン)が「いやこれ連続してない?( ヘルニアじゃないか)」と言って再検査、鼠径ヘルニアの嵌頓( 筋膜から腸の一部が飛び出て戻らなくなる、いわゆる脱腸)見つかる。
出てしまった小腸を戻すべく、何度も何度もグイグイ。 ちょっと休憩して(その間も痛い)またグイグイ。痛くて痛くて息もできないのに「それじゃ戻らないから力抜け、深呼吸しろ」 と言われる、いつ終わるとも知れない拷問、まさに出産の如し。
出てしまった小腸を戻すべく、何度も何度もグイグイ。
もしもっと時間が経って飛び出た腸が壊死してたら、
つづく。
写真はベッドからみた病室の窓。