ヒザイミズキの、日々の旅 ブログ編

(元)俳優、ヒザイミズキの日々は旅のように。

テヘランでロリータを、読み終わる。

遅ればせながら
時間堂『テヘランでロリータを読む』東京・仙台公演すべて終了いたしました。
ご来場くださった皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました。

本番始まってからも作品が成長を続け、毎ステージ、ライン際でずっと観てるんだけど、
とても良い作品になったと自負しています。
とても力強くてスケール感がある本に、一緒に立ち向かって行ける13人の共演者。
そして、自分の役も。とても良い役だった、演じられて良かったと誇りにおもっています。とうとう自分で言っちゃうけど、シーン25・26は名シーンでしたねっ!


これから、個人的なことを言います。
稽古〜本番にかけて2度の体調不良(プレ稽古入れると3度…)、
皆様にご迷惑をかけた。
他人との距離感の難しさとか、時間の無さとか、やきもきすることも多かった。
劇団員としても、年長者としても、ひっぱっていかなきゃ、引き締めていかなきゃと気負っている部分も多かった。稽古の空気が緩んでるとイライラし、皆がはしゃいでると引くことが多かった。
みんなを信じたり委ねたり愛したりすることは、私には難しかった。
でも、作品は愛していた。「このスゲーことになりそうな作品を、スゲーことにしてやるマジで」っていう意欲があった。作品に献身することを、信じられた。
だから、結果的には、委ねられた。
「死守せよ、だが軽やかに手放せ」を、
初めて「できた」って実感がある瞬間があった。上演中。
手放したら、すごくたくさんのことが自分の中に入ってきて、
今まで感じたことがなかったことをいろいろ感じて、
ああ、なんて新鮮なんだろう!なんて心が動くんだろう!って
演劇の喜びに溢れた。
心地よい緊張感でパスを繋いでいく瞬間。みんながつないだパスを受けて、自分がゴールを決める瞬間。舞台上で、こころが溢れる瞬間。


演劇の【神様】に、ありがとう。


思い返せば去年の3月に初めてWSで仙台に行って、ダスケこと原西さんとご一緒して、
それから1年経たずにこうして共演者として来仙できるとは。
去年7月の「ローザ」ツアーでもお世話になった森さんにも、今回の作品を気に入ってもらえて。客席にも「ローザ」を観てもう一回時間堂を観たいと思って来てくださった方々もいたりして。昔、東京で共演したりお手伝いしてくれた人に仙台で再会したりして。
続けていればどこかで繋がる。出会える。

そのあたりのアレも、ありがとう。

最後に、今回は出演回数がかなり少なかった動画日記、雪におおはしゃぎしているやつを。


公演中、珍しく一度も緊張せず、初日から千秋楽まで比較的平常心だった私ですが、
終わった今、余韻にうだうだ、フラフラしています。
次の楽しいこと、早くしたいな。

そんなわけで、お仕事、いつでも募集中です。
意外に、役とか方法論とか選ばずに、郷に入っては郷に従ってやるタイプですよ?つって。


それではまた、どこかで、お会いできれば嬉しいです。お会いできます。たぶん。
時間堂 ヒザイミズキ(俳優)