ヒザイミズキの、日々の旅 ブログ編

(元)俳優、ヒザイミズキの日々は旅のように。

ひりひりとぐるぐる、そしてごろごろ

久しぶりに予定がない朝、雨の音で目を覚ます
もう9月らしい
この夏は雨がほんとうに降らなかった 夕立もスコールも降らなかった 荒川の水がどんどん少なくなっていた
9月になった、というのを待っていたように これでもか、と雨が降っている
オフの過ごし方、いくつか考えていたんだけど、この自暴自棄みたいな気まぐれな豪雨と、定期的体調不良と、連日の忙しさから、ごろごろ寝て曜日に決定
簡単なメシをつくって食ったり 熟れすぎなバナナをジュースにしてがぶ飲みしたり ベランダのローズマリーを適当に挿し木にしてみたり とあるユーストを観てみたり
あとはごろごろ寝ているだけ


つい昨日、また自主映画のワークショップに参加して、
そのときやった即興で
「ヒザイさんって他人に興味ないんですか」
って言われて、
もちろん即興芝居だから、設定があって、その設定から来るわたしの芝居があっての、相手の言葉なんだけど、だから私自身のことじゃないの わかっているけど、
「興味あるよ」って
即答できずに数秒、体感で言うと1分くらい、でもたぶん数秒、黙った
あたし自身 は、ふだん、
「こう見えて意外と人に優しい」って言ってるんだけど(自称)、
都合のいいときしか他人に構わない、そういうところあるな、とか思って
なんか黙っちゃった

また別の即興で、
心の中身的な準備が全然足りてない!って状態で始めちゃったんだけど、
ひょんなとこからぼろぼろ出てくる感情があって
自分で驚いた
すごく怖くなったり 淋しくなったりした
それって私の中には もともと たまらないくらいの淋しさがあって
そのスイッチを 偶然共演者が押したってことなのかしら とか
この日、自分の出来自体は、総じて 悔しかった アイデアが出ないというのは俳優として非常に残念な欠点だと思った
しかし、出来ないなりに、感じたことがたくさんあって、それがなきゃだめで、
ひりひりと皮膚感覚 ぐるぐると思考 抱いて帰ったのでした