ヒザイミズキの、日々の旅 ブログ編

(元)俳優、ヒザイミズキの日々は旅のように。

多様性、あと、スポーツ観戦みたいに

本日は、時間堂「ローザ」東京公演の休演日。東京は寒いですね。仕事で大宮行きました。地方都市って雰囲気があってわくわくした。

今日で中日、折り返し、、、と思ったけれど、5月27日(日)19:00と5月29日(火)15:00に追加公演が決定したので、まだナカビじゃないね。
まだまだ続く「ローザ」の旅。ほんとうに有り難いことです。


5月20日はスペシャルイベントでした。ドイツ料理作ったり、浩司さんとスウさんのリーディングあったり、トークイベントあったり、ようは感謝祭。

そのトークイベントで、東京・大阪・福岡の劇場プロデューサー3名様が「小劇場劇団が全国ツアーをすることについて」激論を交わしたんだけど、(福岡・FPAP高崎さんのブログ
それを聞いててわたしが思ったのはね、
文化・芸術にとって「多様性」ってものがとても大切だってこと。数、量、質の良し悪し以上に。
むしろ「文化・芸術」っていうもの自体に、「多様性」が含まれていなければならない、のかも。
一様の創造、一様な質、一様な受け取り方の観客の中に、文化は無い。
表現者よ、多様であれ。多様性を担えるように。私も、担うのだ。


「ローザ」について、少し。
予想されたことではあるけど、今作、実に賛否両論。
罵声も激賞も、日々。出来によって賛否が分かれた場合、悔しいし申し訳ないし苦しい。精進あるのみ、と思っている。ほんとうに毎日、修行だと思っている。
そして出来不出来も激しいけど、それと同じくらい、そのお客様が「どう観たか(観たいか)」によって分かれている気がする。そういう作品つくってるんだから、それはそれでいいと思う。いいことだなと思う。

それを踏まえて、でもちょっと思うのは、今回政治・思想用語がいっぱい出てくるんだけど、それをすごく真面目にひとつひとつ分かろうとするよりも、もっと感覚的に、それこそスポーツ観戦するみたいに見た方が楽しめるんじゃないか。
どっちのチームを応援するでもなく、そこにいる選手と、そのゲームの流れと、起こることを楽しむ。私たち選手は、もちろんこのゲームのルールにのっとり、正々堂々と、戦う。つまんないプレーしたらブーイング。
そういうことをわたしたちは、やっている(やろうとしている)気がする。
そうは言っても、それでも、もちろん台本の言葉や演技やイメージ、具体的な物語もあるわけで、発せられた言葉によって立ち上がってくる像は、あるはず。
その像がどういうものでも構わないし、それが現代や社会や歴史や思想に接続するならすればいい。または、個人の記憶や考えに接続してもいい。お客様ひとりひとりの中で。


念のため補足だけど、これは別に「この芝居はこういう風に観ろ」あるいは「こういう風に観ちゃダメ」とか言っているわけじゃなくて、
そんなのお客さまの勝手で、指定する気はさらさら無いし、
ただ純粋に、こういう風に観た方が楽しめるんじゃないかなって思ったから書いてみただけ。

わたしたちは、精進するだけ。
明日からも、ずっと。


余談ですが。
チケット予約が、個人目標の半分くらいしか行かなくて、このままだと腹切り寸前。
だれか私を助けてください。

ヒザイミズキ