ヒザイミズキの、日々の旅 ブログ編

(元)俳優、ヒザイミズキの日々は旅のように。

終わりました。

新転位・21【僕と僕】が終了いたしました。
ご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。

写真は演出氏のブログより拝借。父親役の久保井さん、母親役の真希さんと、私。

今までの演劇人生で、肉体的にも精神的にも、最も辛く苦しい期間でしたが、終わってしまうとあっという間です。
芝居が終わった役者が「抜け殻症候群」になるというのはよくある話ですが、今の私は「スポンジ症候群」といったところです。
魂が、スカスカのスポンジみたいで、目に見えるものとか聞いてる音楽とかが、「すぅーー」っと入ってくる感じ。


苦しんだ甲斐があったのか?なんとも言えませんが、お客様にはなんだか好評だったようです。たくさんの方に声をかけていただきました。うれしい限りです。女のお客さんに「握手してください」って言われました。ミズグチ以来ですね。
あと、あたしのことを最後まで「男の子」だと思っていたお客様の多いこと多いこと。終演後、ロビーであいさつしていると「え!女の人だったの?!」とびっくりされました。
まー それは良い。どっちでもいいというか。



毎本番前には相当辛らつなダメだしをされ、本番中にウラで小突かれ、声は枯れ・・・
千秋楽の、自分の最後の出番が終わったら、「うれしくて」じゃなく「今まで辛すぎて」、カーテンコール前に泣きました。正直言えば、ほとんど毎日泣いてたんですが。
「いい経験しました」とは、すぐには、言えそうにありません。
が。
人間はこうやって挫折を味わうことで、成長するのだと、信じたい気持ちです。


しばらく、旅に出てまいります。