歳はとりたくないものです
無限にあった可能性は、ひとつずつ選んでいく過程でどこか遠くに行ってしまうし(消えてなくなったわけではないけど、とても遠くにいってしまう)、
世の中は良い・悪いでできていると思っていたのが、好き・嫌いだけで判断してしまうようになった
自分には甘くなり、好きでない他人のことは見ないようにしてやり過ごすようになった
自分の我儘に、正当っぽい理由をつけるようになった
無意識的に自分が社会的弱者であり、被害者であるようなフリをするようになった
自分と少し距離のある人の、死の重みが、耐えられるくらいに、軽くなった