もう金曜日にはレパートリーシアター『人の気も知らないで』本番だというのに、本日は7月『ゾーヤ・ペーリツのアパート』(ゾヤペ)のプレ稽古二回目でしたよ。
ブルガーコフの戯曲についてのアレコレと、呼吸の基礎、マイズナー・テクニックの基礎、あと体幹鍛えたり。
そこで演出が聞いたわけです、全員に。
基礎練、好きですか?って。
私は「嫌い。でも頑張る」って言ったわけです。
思えば小学生時代から今まで、地道な努力がキライ、勘やひらめきでうまくやりたい、試験勉強は一夜漬けまたは当日の朝漬けで他の人より良い点取りたい、つーか取れるし。
という、良く言えば効率的、悪く言えばずる賢いタイプ。
だと、思っていたわけです。ずっと。
しかし、私が5年前に時間堂に入ったのは、マイズナー・テクニックをはじめとする「基礎」を身につけたかったから、ではなかったか。
ただ単に面白い作品を作っているというだけじゃなく。俳優として私に圧倒的に足りてない「基礎」。今までもっともらしい言い訳を並べて疎かにしてきた「基礎」。
私はその「基礎」を、切実に、喉から手が出るほど、求めていた。
そして、5年。
「基礎練」は私にとって、なくてはならない武器であり拠り所になっている。
「基礎練、努力キライな私」っていうのは、自分が自分に貼ったレッテルなのかもしれないな。